津波浸水予測図
1月28日の読売新聞の見出しには驚きました。「浦安など津波最大5メートル想定 千葉県浸水予測図作成へ」。これまで、私が説明を受けていたことと矛盾しているからです。津波最大高が5メートルということは、満潮時の津波であれば護岸の高さを超えてしまう可能性もあるからです。
市民の多くの方々から、浦安に津波は来るのかという疑問いただいており、これを受けて、復興特別委員会の中などで津波高について質疑をし、高潮対策の計画潮位高を超えることはないと説明を受けていました。
2011.07.28:平成23年_東日本大震災復旧・復興対策特別委員会での私の質疑は以下の通りです。
- (内田)計画高潮位を超える津波は東京湾では発生しないという説明があったんですけれども、計画高潮位が幾つで、津波は幾つだと想定しているんですか。
- (担当課長)浦安市の例を出しますと、6月の議会でもお話しさせていただきましたが、浦安地区では東京湾平均海面から約6.8メートルという高さで整備しているという御答弁をさせていただいております。そして津波高につきましては、今回は元禄なり延宝なりで、先ほどのお話ですと船橋で2.1ですから、平均海面から3.1メートルという計画で今現在できています。
- (内田)AP6.8で津波がAP3.1だという想定だという理解ですよね。それなら超えないということで、先ほどの先生からもお話が、東京湾内でなかなかそういった津波の大きなものは発生しないだろうということで安心しました。
浸水予測図作成の中で、もし浦安市に5メートルの津波が来る可能性があるとすれば、これまでの答弁とは違いますし、河川遡上なども含め、護岸の整備そのものをもっと堅固にしていくなど、考えていかなければなりません。これまでは、東京湾内の津波による浸水予測は行っていませんでしたが、東日本大震災の際に、千葉、木更津、船橋などで津波が観測されたことから、今回新たに浸水予測図を作成することになったところです。しかし、その津波高が5メートルと報道されたことには驚きました。


あわてて、県当局に確認すると、今回の津波高5メートルについては、あくまで浸水予測図作成での気象庁津波警報レベルに合わせてたものであり、東京湾口に10メートルの津波が来た際に、東京湾内では半減するし5メートルという条件設定を行ったということでした。実際の 津波の発生予想として、5メートルという津波が発生する可能性とは全く別物であるということでした。調査検討委員会の資料を見ても「東京湾内湾(富津岬~浦安市)」という区分となっており、なぜ、報道であえて浦安を強調するのかも私には理解できません。こうした見出しだけをみれば、浦安市に5メートルの津波が来るかのような書き方は、報道としていかがなものかと思います。
災害対策については、あらゆることを考えていくことが必要であり、想定外ということで済ませられないものであります。そうした中で、発生可能性はほとんどないものであっても考えていくということは大切であるとも思います。そのあたりが、予測のジレンマといいますか、非常にに難しいところであると思います。5メートルに関して言えば、「東京湾奥部には大きな津波の発生はないと想定されるが、万が一来た時のために5メートルまで想定をしておく」ということであると思います。市民の生命財産を守っていくための、護岸などの整備と直接かかわってくることですから、趣旨をきちんと伝えていく必要があると思います。
浸水予測図は3月末までに作成されることとなっており、液状化の想定図も現在策定作業が進められています。図面を作成していくことは、防災、減災の第一歩であり、そこが終着点ではありません。その図面を基にどのような施策事業を実施し、市民生活の安全を確保していくかということが大切なことであると思います。
災害時の水門の閉鎖、河川遡上への対応などの津波対策はもとより、液状化対策のあり方などについても、今後の県当局の動きを注視して、私も意見を述べていきたいと思っています。
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